【S8使用構築】ゴキゲッコハイプレッシャーズ!【最終レート2003】
〔はじめに〕
今期はレート2000を目指して潜り続けるも、達成目前で何度も跳ね返されることになり、試行錯誤で構築を入れ替え続け、とにかく対戦の試行回数を重ねた。
そして、もともと本構築のヒードランの枠はリザードンXを長く採用していた。
レート1955からヒードランに入れ替えたのだが、今回紹介する6体の並び自体はそこから3連勝で2000に乗るまでの3戦のみの使用に留まった。
2000に乗ったタイミングで使用していたのが、たまたまこの並びだったということに尽き、長いシーズンを戦い抜くだけの完成度はないと言っていい。
〔構築意図〕
S8はこの6体の並びを長く使用したが、1900帯を彷徨い続け、2000に行くには何かが足りないと悟り、構築探索の迷宮に迷い込んだ。
長い戦いの中で精神が疲弊し、択や技の追加効果に一喜一憂したくないという思いが強くなり、気づくとどうすればeasy-winを多く拾えるかという思考にとらわれていた。
そして、案として挙がったのがフェローチェとゲッコウガという範囲と速度に優れ、有利対面を取りやすく、受け出しも困難な二匹の並びだった。
この二匹の圧力と取り巻きを適当に用意すれば、うまく環境に刺さったりしてくれないかなあという淡い期待のもと、実際の環境で試験的に運用したのがこの構築の発端。
〔単体紹介〕
フェローチェ@地面Z
特性:ビーストブースト
性格:やんちゃ
実数値:147(4)-207(252)-57-157-51-203(252)
技構成:とびひざげり とんぼがえり れいとうビーム ドリルライナー
構築を組むと毎回フェローチェが重くなるため、自分で使ってみることにした。
そして、この構築の6体の並びを見てもらえるとわかると思うが、この構築自体もやはりフェローチェが絶望的に重い。
このポケモンは刺さると強いが、とび膝の不安定感や想像を絶するその紙耐久により、極力採用したくないポケモンではある。
地面Zを採用することで、地面Zを想定しない立ち回りをする相手からのeasy-winを勝ち取る予定であった。
ギルガルドやメタグロスをこの技で突破できるという認識がなぜか自分の中にあったのだが、詳しくダメ計をしてみるとH振りギルガルドに対しては乱数1発 (25%)しかダメージが入らないと知り、実際毎回耐えられて返しの技で突破されていた。
だが、他にいい持ち物も思い浮かばず構築に他のz持ちポケモンもいなかったため、このまま地面Zを持たせ続けた。
このZは当初想定していなかったが、対受けループで効果を発揮することがあった。
フェローチェは相手にドヒドイデの選出を強要するため、対ラッキー、グライオンなどの有利対面では積極的にドリルライナーを選択し、後ろから出てきたドヒドイデにダメージを加え、その後地面Zで持っていける。
Zのタイミングをトーチカ等ですかされるとドヒドイデの突破が難しくなるが、受けルに対して一つの回答となりうるというのはそれだけで価値があるように思う。
ゲッコウガ@気合のたすき
特性:へんげんじざい
性格:無邪気
実数値:147-147(252)-87-124(4)-81-191(252)
技構成:れいとうビーム とんぼがえり いわなだれ ダストシュート
もともとはスカーフゲッコウガとして運用していたが、スカーフではなくともリザードン等のポケモンに対しては上から突破できる場面が多くあり、打ち分けできたほうが強いのではと思い、試しに技構成や調整をそのままにタスキを持たせてみた。
スカーフに劣る点としては、舞ったポケモンのストッパー性能と対カプ・コケコ、ゲッコウガミラーの場面などがあるだろう。
タスキ+ダストシュートで初手に出てくる重いカプテテフを確実に突破してもらうことに期待している。
またカバマンダや激流ゲッコウガの影響で環境にカプレヒレが蔓延しており、ゲッコウガにレヒレが投げられる場面は多く、easy-winを拾えるダストシュートは素晴らしかった。
スカーフであれば有利対面を取った後、裏から出てくるレヒレをピンポイントで読んで技選択しなければならない難しさがあるが、打ち分けできる型であれば、目の前のポケモンに通る技を選択したあとに、ダストシュートを打てるのが強み。
2000を達成した対戦も、ダストシュートでレヒレを無償突破することでものにすることができた。
とんぼ返りは、フェローチェととんぼがえりコンビを組むことで、うまく対面操作しながら立ち回れるのではないかと考えたが、生きた場面はあまりなかったように思う。
先制技が欲しい場面は多くあったため、水手裏剣あたりに変えてみるとよかったかもしれない。
グライオン@どくどくだま
特性:ポイズンヒール
性格:慎重
実数値:177(212)-116(4)-146(4)-*-133(204)-126(84)
技構成:ハサミギロチン じしん まもる みがわり
調整はどこかの受けル記事の丸パクリ。
役割は、コケコ、ガルド、ドランストッパーやカバの欠伸ループ、低速サイクルに対する誤魔化し。
HDグライオンはみがわりの枠は羽休め採用が多いが、グライオンミラーにも強く出られるみがわりを採用した。
これは一長一短ではあるが、2000を達成した対戦ではこのみがわり採用が功を奏した。
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ここから以下3体は前期使用していた構築のポケモンたちそのまま。
成功体験にとらわれ、新しい発想を取り入れられない頭の固さには自分でもうんざりである。
ヒードラン@たべのこし
特性:もらいび
性格:ひかえめ
実数値:177(84)-*-127(4)-198(236)-129(20)-118(164)
技構成:かえんほうしゃ だいちのちから 目覚めるパワー氷 どくどく
Hは食べ残しの効率を考え、16n+1調整。
Sは4振りグライオン抜き抜き。
この枠は龍舞羽休めリザードンXで最初は運用していた。
ただ、相手のみがわり龍舞ボーマンダに対して、グライオンとナットレイが起点となりそのまま全抜きされる展開が何度かあったため、地震のないボーマンダに対しては圧倒的に強く出られるこのポケモンをよみがえらせた。
相手のリザードンも型次第では止められる。
マンダもリザも地震がありませんようにと祈るしかない。
ナットレイ@イアのみ
特性:てつのとげ
性格:のんき
実数値:181(252)-114-182(116)-*-154(140)-22
技構成:ジャイロボール タネマシンガン ヤドリギのタネ ステルスロック
テンプレナットレイ。
構築単位でメタグロスが重く、対面で相手できるのはこのポケモンしかいないがアームハンマー持ちが急増しほとんどのグロスに勝てなかった。
ただ、グロスのアームハンマーは木のみとヤドリギを組み合わせれば2耐えできるため、鉄のとげやヤドリギで削りを入れれば裏のフェローチェ、マンダの圏内に押し込むことはできた。
特性:いかく/スカイスキン
性格:臆病
実数値:171(4)-*-150-172(252)-110-189(252)
技構成:りゅうせいぐん ハイパーボイス 火炎放射 はねやすめ
特殊マンダを想定しない立ち回りをする相手からeasy-winを積極的に拾いに行く。
グライオンナットレイが相手の龍舞ボーマンダに対して遅れをとるため無理やりあと投げするプレイングも多くあった。
ハイパーボイスは相手の身代わり戦術をごまかすこともできる。
無難に万能。
〔構築についてのまとめ〕
出し負けると裏のクッション役にひいて対戦を展開していく。
ただそのクッション役がさらに不利体面を取ると、そこからフェローチェやゲッコウガに受け出しさせるということができないため。崩されて敗北するという流れが頻発した。
相手次第ではゲッコウガやフェローチェを出さずにサイクル寄りの選出をすることもある。
重いポケモン
ボーマンダはフェローチェやゲッコウガ、特殊マンダで対面で倒すという設定にしていたが、グライオンやナットレイとの対面を作られるとみがわりをはられるだけで負けていた。
泣く泣く採用したヒードランもじしん持ち相手にはひとたまりもなくやられる。
リザードンをヒードランに変更したことによりフェローチェが絶望的に重い。
ざっと思いつくのはこの二匹。
構築の使用回数が少ないため、重いポケモンが何なのか考察が進んでいないところがある。
一応2000達成の瞬間を配信していたので気になる方は見てもらえると嬉しい。
【ポケモン】配信中S8レート2000達成の瞬間【ウルトラサン・ウルトラムーン/ポケモンUSUM】 - YouTube
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以上が構築記事となります。
後は適当な文章を書いているだけなので興味のない方は飛ばしてください。
〔後日談、というか今期のオチ〕
今期は1900に乗せてから240戦程度1900帯を彷徨うことになり、ポケモンをすること自体にかなり精神が疲弊してしまった。
これまでのポケモン歴の中でも2000に乗せるのにここまで苦労したことはなかったように思う。
ただ、200戦以上対戦を重ねる中で、どれだけ溶かしても1800代後半は維持し続けていたため、自分の今の構築とスキルは1900中盤辺りが適正なのだと悟っていた。
そして、今期は前期の反省を生かしてサブロムを用意していた。
今期はサブロムを動かすのはメインロムを2000に乗せ、ある程度構築の完成系を確定させてからにして、後から高い勝率・少ない対戦数でレートを上げるという方針をとっていた。
勝率が高いほうがレート自慢画像の見栄えもよい。
だが、レート2000に乗せるのが遅れに遅れ、最終日2日前までサブロムのレートが1500という状態になっていた。
それでもまだ間に合うと信じ、レート2000に乗ったこの構築なら残り2日でも少ない対戦回数でレートが爆上げできると考えていた。
しかし、その考えはあまく、この構築をレート1500から使用し始めたところ、なんと対戦成績は1500帯でまさかの13勝12敗。
1500からレートが一切上がらず、長い間1900帯で戦ってきたという自負も打ち砕かれてしまった。
冒頭でもことわっているがそれほどまでにこの構築は弱く、自分のプレイングもお察しということである。
結局最終日カバマンダに切り替えてサブロムのレートを上げ直すも構築がいまいち定まらず1800付近でリタイアという結果に終わった。
あくまで2100を目標に掲げる自分にとって非常にふがいない。
2000に乗っているほうのロムを動かせばまだ可能性はあったのかもしれないが、自分の基本方針として最終2000は絶対に死守するというのを崩すことはありえない。
来期以降の反省としては、サブロムもメインロムもまんべんなくレートを上げておくということ。
サブロムを動かし始めるラインとしてメインのロムが1900にのったときに設定する。
今期の結果には不満しかないため、来期での巻き返しを誓う。
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今回の記事は以上となります。
ここまで読んでくださりありがとうございました。